防水改修時期のバロメーター

2011.09.30

漏水は、まずパネルジョイントまわりから発生する。PCコンクリート造りのバルコニーで、天井のジョイント部に漏水を見受けることが多いが、これと同じ現象が屋上にも生じてくるのである。排水溝まわりにアスファルト防水をほどこしている場合は、防水層の端部の押え金物がはずれて、パネルのジョイント部に水がまわりこみ、大庇の揚げ裏に漏水しているのをよく見かける。こんな場合には防水層の全面改修を考える前に、パネルのジョイント部と押え金物まわりの補修を考えることが大切である。なお、PCコンクリートの性質からすると、コンクリートパネルの平場まわりからポタポタと階下に漏水することは少ない。二〇年近く経過してコンクリートの止水効果が退化してくると、最上階の大庇の裏面にしみをつくるていどのもので、防水改修時期のバロメーターともいえる。

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