冷淡な行政と支えてくれるパートナー

2011.11.18

女性理事長の住戸は七〇平米。管理費と積立金は合わせて月三万九千円だ。一平米のそれは五六〇円とかなり高い。以前、マンションには管理費を百万円ちかく滞納した独居老人が何人もいた。年金でぎりぎりの生活をしている高齢者に督促してもお金はでてこない。滞納が終わるのは、彼らが彼岸へ旅立つときだった。しかし、それでも難題は残される。「六十数万円滞納した女住が亡くなって、入院先の病院の職員が来ました。事情を話して、遺族と連絡をとりたいと頼んで、手紙を出したら、滞納金とお部屋の荷物の処分費用が送られてきたんです。

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でも、借金があったようで荷物には手をつけられません。しかも本人は区分所有者じゃなかった。登記された区分所有者に手紙を出しても戻ってきます。管理会社も以前、区分所有者に連絡をとろうとしたけどできなかったそうです。住戸は処分できず、そのままです。若い独居男性も滞納していて、一度は親御さんが払ってくれたんですが、亡くなったあとは、それどころじゃない、と……。やっと最近、管理費が自動引き落としになって滞納がなくなりました」女性理事長は爪に火をともすようにして約一千万円の積立金を蓄えた。これを元手に初めての大規模修繕に挑もうとしている。マンションを低く評価した京都市の職員は「要支援」のレッテルを貼りながら「あそこが大規模修繕なんて、とうてい無理や」と冷淡だ。行政は口では支援が必要だといいながら、ほんとうに困窮しているマンションには一円も出そうとはしない。やれるか、やれないか、みていればいい。女性理事長には懸命に支えてくれるパートナーがいる。「NPO京滋マンション管理対策協議会(以下、京滋管対協)」幹事兼事務局長である。





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