ある建設会社によれば、都心の老朽化したマンション300件のうち、実際に建て替え可能と見られるマンションはたっだの20数件にすぎないというデータもあるという。2010年には百万戸近くに達するという築30年クラスのマンションの大半が、建て替え不能でスラム化の一途をたどるとしたら、住民はもちろん、街にとってもゆゆしき事態である。なぜ、建て替えがうまく進まないか。理由はいろいろある。高齢マンションの場合、まずは住民も高齢化し、お金の工面がなかなかうまく行かないということがあげられるだろう。
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今後、区分所有法が改正されたとしても、多数決で決めることに変わりはないから、反対者が多数を占めれば、実現にこぎつけるのはむずかしい。これまでに建て替えに成功したわずかな例を見ると、いままで建っていたマンションより規模が大きい建物を建て、住戸の数を増やして、住民にあてがう住戸以外の残りを新たに売り出して、その売却金を建設費に回すという等価交換方式を採用するケースが多い。